保育士試験合格に向けて、できるだけ効率的に勉強を進めていきたいと考える方も多いと思います。そのためには保育士試験について、どのような特徴のある試験なのか、試験の合格率も含め把握していくことが有効です。 当たり前のことですが、保育士試験の傾向を知ることで学習の方法を考えることになります。合格率を知ることにより、どんな項目に力を入れるとよいのか明確にできます。保育士試験を受けるにあたって、最短距離の学習方法について考えていきましょう。
保育士試験は、1年に2回、各都道府県で行われます。内容・日程ともに全国で統一されています。保育士試験挑戦のチャンスは1年に2回ということです。一次試験は筆記試験でマークシート方式の5択問題です。試験科目は社会福祉、子ども家庭福祉、保育原理、教育原理および社会的養護、保育の心理学、子どもの保健、子どもの食と栄養、保育実習理論です。合格率により合格点が変動することはなく“6割以上できないと合格できない”とされています。 筆記試験に合格した人のみ、実技試験を受けることができます。実技試験は、音楽に関する技術、造形に関する技術、言語に関する技術の3つの中から2科目を自分で選びます。音楽に関する技術は課題曲を伴奏しながら歌います。造形に関する技術は保育園での活動のシーンについての絵を描き、言語に関する技術は3分以内で園児向けのお話をする、という内容です。実技試験の科目の選択は筆記試験と同時に申請を行う必要があります。技術科目は、それぞれ条件があるので、技術の得意、不得意に加え、条件も加味したうえで科目選択を行うことをお勧めします。 保育士実技試験は、しっかりと準備することで比較的合格しやすい試験であるといえるでしょう。とはいえ、保育士試験の2次試験として、子どもと接する上でどのような実技を行っていくか、注意すべきポイントをしっかりと把握し、挑んでいく必要があります。
保育士試験の対策をする際に、十二分に努力していくことが必要ですが、合格率を大体把握しておくと試験に対する心持が少し変わるでしょう。 保育士試験の合格率は20%前後と言われており、この合格率から子どもを預かる仕事の資格なだけに厳格な合格基準を設けて試験をしていることが伺えます。学科試験には、科目合格という、各科目での判定にて、合格した科目は3年間有効となる制度があります。科目合格のある受験者については、再試験の際には合格した科目の試験が免除され、3年以内に全科目に合格することで学科試験の通過が可能です。とはいえ、全ての科目で6割以上の合格点を取らなければいけないため試験自体は決して易しいものではありません。不得意な科目についても、しっかりと対策を行い保育士になるための勉強をしなければ、合格への道のりは長いかもしれません。
昔に比べ共働きの家庭が増えて子どもを預ける家庭が増えたこと、一戸建てではなくマンションに住む人が増え土地に対する人口密度が増えたことによって、保育園などの子どもを預かる施設が足りなくなり待機児童の問題が上がっています。その問題に伴い、元々子どもを預かるという責任の重い仕事内容に加え仕事の大変さから保育士を続けない人も出てきているようです。 保育士不足が問題となっている今、保育士試験を年1回から2回受験することができるようになりました。 保育士試験の合格率は低く、決して容易にとれる資格ではありませんが、しっかりと対策を行うことで短期での資格取得を実現している方も多くいます。地域限定保育士試験の実施など、保育試験の合格率が変わらないものの、チャンスは増えてきているので、しっかりと努力して資格取得を目指すことが大切です。